こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、どちらも使用するマウスピースの枚数が制限されており部分矯正に用いられることが多いです。
今回は、インビザライン Goとインビザライン・ライトはどのような違いがあるのか解説します。治療方法を選ぶ際のポイントも紹介しますので、矯正治療を検討している方は参考にしてください。
目次
インビザライン Goとは?
インビザライン Goは、すべての歯ではなく奥歯を除いた20本だけの歯並びを整える矯正装置のことです。インビザライン Goで治療できる主な歯並びは、以下の通りです。
・デコボコしている歯並び
・すきっ歯
・出っ歯
・部分的に下の歯が上の歯の前に出ている歯並び
・奥歯を噛んだ時、前歯が噛み合わず隙間ができる歯並び
インビザライン Goは奥歯以外の歯を対象としており、主に前歯に限定された比較的軽度な症例の治療に用いられます。一般的な成人矯正の治療期間が2~3年かかるのに対して、インビザライン Goは6ヶ月~2年ほどです。
また、用いるマウスピースの枚数は20枚と限定されていることも特徴です。治療費用の相場も歯科医院によって差はありますが、30万~50万円とお口全体の治療と比較すると抑えられる傾向にあります。
インビザライン・ライトとは?
インビザライン・ライトも、インビザライン Goと同じく軽度な症例を対象とした治療方法です。
ただし、動かせる歯の範囲に制限はないため、奥歯の治療もできます。インビザライン・ライトで治療できる主な歯並びは、以下の通りです。
・軽度のデコボコしている歯並び
・軽度の出っ歯
・軽度の受け口
・軽度のすきっ歯
上記の悪い歯並びだけではなく、矯正治療後の後戻りの改善のために用いられることもあります。
ただし、マウスピースの枚数は14枚と制限されています。治療期間も一般的には3~5ヶ月程度と短いので、大きく歯を動かすことは難しいといえます。
費用の目安は45万~65万円に抑えられます。治療期間が短いので、軽度な症例の方に選ばれています。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの違いを比較
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、どちらも部分矯正で用いられることが多いという共通点があります。
しかし、以下のように細かい相違点もあります。
治療範囲
インビザライン Goとインビザライン・ライトとで大きく異なる点は、治療範囲です。インビザライン Goの場合、治療範囲は前歯から第二小臼歯までで奥歯は動かせません。
しかし、インビザライン・ライトは、すべての歯が対象であるため奥歯の治療も可能です。インビザライン・ライトは、お口全体のバランスに配慮して噛み合わせを調整することもできます。矯正治療後に後戻りした際の調整にも用いられることも多いです。
マウスピースの枚数
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、どちらも短期間の治療を想定しているため、用いるマウスピースの枚数は少ないです。インビザライン Goは20枚まで、インビザライン・ライトは14枚までです。
インビザライン Goのほうが治療できる範囲に限りがありますが、前歯だけをより大きく動かしたい場合は、枚数の多いインビザライン Goが適しているかもしれません。治療内容に合わせて選択するのがポイントです。
費用
インビザライン Goもインビザライン・ライトも、中程度から重度の治療を行うケースと比較すると、半額以下に抑えられることが多いです。費用の目安は、インビザライン Goは30万~50万円、インビザライン・ライトは45万~65万円です。
歯並びの状態や歯科医院の料金設定によって変わりますが、インビザライン Goで対応できる症例の場合は、費用を抑えられることが多いです。
ご自身に合った治療法を選ぶときのポイント
同じインビザラインであっても、複数の治療方法があります。マウスピース矯正だけではなく、固定式のワイヤー矯正など、さまざまな治療方法があります。
歯並びの状態によって選択できる治療方法に制限があることも多いですが、選択できる場合はそれぞれの特徴やメリット、デメリットを踏まえて検討することが大切です。
自分に合った治療方法を選ぶためのポイントを解説します。
装着した際の見た目
口を開いた時に矯正装置が目立ってしまうのではと心配する方は少なくありません。歯の表面に装着するワイヤー矯正で金属を使用している場合、非常に目立ってしまいます。
人前で話をする仕事をしている方や大切なイベントで写真撮影をする機会がある方は、避けたいと思うでしょう。そうした場合は、インビザラインなどのマウスピース矯正がよいでしょう。
インビザライン Goもインビザライン・ライトも、透明なマウスピースを使用するため治療中であることは目立ちません。
取り外しができるか
矯正装置の使い勝手として大きな違いとなるのが、取り外せるかどうかです。自分で取り外せると、矯正装置の周囲に食べカスがついてしまうこともなく、これまでと同じように食事も歯磨きもできます。また、写真撮影など、どうしても外したい時はその時だけ外すことが可能です。
一方で、固定式で外せない状態であれば、矯正装置を装着し忘れたり、矯正装置をなくしたりといったトラブルはありません。装着しなかったことによって治療が遅れてしまうこともないでしょう。
希望の治療が対応可能か
矯正装置によって対応できる症例が違います。そのため、そもそも歯並びの状態によっては選べない矯正装置もあるでしょう。
奥歯も動かしたい場合は、インビザライン Goでは治療できません。インビザライン・ライト、インビザライン・モデレート、インビザライン・コンプリヘンシブなどを選択する必要があります。
しかし、軽度な出っ歯を改善したいといった場合は、インビザライン Goでも治療可能かもしれません。患者さまが「前歯だけ」と考えても、十分なスペースがないためすべての歯を大きく動かす必要があることもあります。
歯科医師に相談した上で、自分に合った治療法を考えていきましょう。
予算内で治療が可能か
矯正治療は自由診療であるため、費用の負担が大きいです。治療内容によって大まかな目安はありますが、歯科医院によって料金体系も異なります。
そのため、費用の目安を踏まえたうえで、予算を決めて治療を選択する必要があるでしょう。インビザライン矯正の場合は、お口全体の治療をしたくても、予算によっては部分矯正にとどまることもあるでしょう。
治療期間がどれくらいか
矯正治療中は、長期間矯正装置を装着し、定期的に通院しなければなりません。負担が少ないとは言えないので、治療期間を考慮することも大切です。
数年間にわたる治療は難しくても、1年以内なら治療が続けられるという方もいるでしょう。インビザライン Goやインビザライン・ライトは治療期間が短いので、適しているかもしれません。
まとめ
インビザライン Goとインビザライン・ライトは、双方とも使用するマウスピースの枚数が限定されており、大きく歯を動かすことは難しいです。歯並びの一部の乱れを改善したい場合は、短期間で終えられます。
費用もお口全体のインビザライン矯正と比較して半額程度の場合が多いです。
インビザライン Goとインビザライン・ライトの違いは、治療範囲があげられます。インビザライン Goは奥歯を動かすことはできませんが、インビザライン・ライトは奥歯も動かせます。
インビザライン Goのほうが使用できるマウスピースの枚数が多いため、前歯だけならインビザライン・ライトより大きく動かせます。それぞれの違いを踏まえて、治療を選択することが大切です。
インビザライン矯正を検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。