こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。
インビザライン Goは、マウスピース型矯正治療である「インビザライン・システム」の一つです。インビザライン・システムでは、3Dスキャナーを使用して歯の最終位置をシミュレーションできます。
インビザライン Goは、インビザライン・システムのなかでも、短期間で治療ができ、費用も抑えられることから人気がある治療方法です。
しかし、インビザライン Goでも治療できない症例が存在します。インビザライン Goで治療できない症例にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、インビザライン Goで治療できない症例や治療が適さない方、治療できない場合の対応について解説します。また、インビザライン Goのメリットとデメリットもご紹介しますので、インビザライン Goでの治療を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
インビザライン Goとは?
インビザライン Goとは、2018年に誕生した新しいマウスピース型矯正治療です。インビザライン Goは、前歯から第二小臼歯(前から5番目)までが対象となる部分矯正で、短期間で治療ができ、費用も抑えられることから人気があります。
インビザライン Goは、軽度の歯列不正に適した治療方法です。適応する症例の範囲が限られているため、まずはご自身が適応となるか歯科医院でしっかり診断してもらう必要があります。
インビザライン Goのメリット・デメリット
前歯の歯並びのお悩みを手軽に解決できるインビザライン Goですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、インビザライン Goのメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリット
まず、インビザライン Goのメリットについて見ていきましょう。
インビザライン Goのメリットは、以下の5つです。
- 短期間で治療が終わる
- 装置が目立ちにくい
- 取り外し可能で食事や歯磨きがしやすい
- 痛みや違和感が少ない
- 通院回数が少ない
インビザライン Goでは、マウスピースの枚数が20枚までと決まっています。そのため、治療期間は半年程度です。歯並びの乱れが軽度の場合には、3か月程度で終わることもあるでしょう。
ただし、後戻りを防ぐための保定期間が必要です。また、インビザライン Goでは薄くて透明なマウスピースを使用します。そのため、周りに気づかれにくいです。人前で話す機会の多い方に適した治療方法といえます。
加えて、取り外し可能であることから食事や歯磨きがしやすく、日常生活で支障を感じることも少ないでしょう。ワイヤー矯正と比べると痛みや違和感が少ないのも大きなメリットです。
マウスピースはご自身で交換するため、通院回数も少なく、忙しい方にも向いている治療方法といえます。
デメリット
インビザライン Goには、デメリットも存在します。
インビザライン Goのデメリットは、以下の2つです。
- 治療可能な症例が限られる
- 装置時間が短いと治療効果が下がる
インビザライン Goは、前歯から第二小臼歯までの歯が対象です。それ以外の歯には対応できないため、適応できる症例が限られる点はデメリットの一つといえるでしょう。歯列全体に問題がある場合や噛み合わせに問題がある場合には、ほかの治療方法を検討する必要があります。
また、マウスピースをご自身で取り外しができるという点はメリットですが、装着時間を守らないと治療効果を発揮できません。マウスピースは1日20〜22時間装着が必要であり、短いと治療期間が延びる原因にもなるでしょう。
インビザライン Goで治療できない症例とは?
さまざまなメリットがあるインビザライン Goですが、治療できない症例があります。適応となるのは軽度の歯列不正であるためです。
インビザライン Goで治療できない症例は、以下のとおりです。
- 骨格の異常を伴う上顎前突・下顎前突
- 重度の歯列不正
- 抜歯を伴う症例
もしこのような症例をインビザラインで治したい場合には、適応症例に制限がない「インビザライン・コンプリヘンシブ」が適しています。
ただし、歯科医師によっては症例に制限を設けている場合もあるため、まずは相談してみるとよいでしょう。
骨格の異常を伴う上顎前突・下顎前突
骨格に問題のある上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)は、インビザライン Goでは治療できません。上下の位置関係が大きくずれている場合には、外科手術と矯正治療がセットで行われることがあります。
重度の歯列不正
インビザライン Goは、軽度の歯列不正に適した治療方法です。重度の歯列不正には適応できません。
インビザライン Goでは適応できない場合でも、ほかのインビザライン・システムで矯正可能なケースもあります。気になる方は歯科医師に相談してみるとよいでしょう。
抜歯を伴う症例
抜歯を伴う症例では、歯を移動させる距離が長くなる傾向にあります。歯1本あたりの移動距離が長くなると、その分治療期間もかかるでしょう。また、抜歯をすることで、歯が内側に倒れ込むことも考えられます。
インビザライン Goは軽度の歯列不正に適した治療方法で、使用できるマウスピースの枚数も限られているため、歯を大きく動かす必要がある症例には適応できないのです。
インビザライン Goでの治療が適さない方
インビザライン Goでの治療が適さない方は、以下のとおりです。
- マウスピースの装着時間を守れない方
- マウスピースの定期交換がきちんとできない方
- マウスピースを清潔に保てない方
インビザライン Goは、取り外しが可能であることからも自己管理が必要です。上記のような場合には、治療が適さないといえるでしょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
マウスピースの装着時間を守れない方
インビザライン Goでは、マウスピースを1日20〜22時間装着しなければなりません。
マウスピースの装着時間を守ることを前提にして治療計画が立てられるため、装着時間が短いと当初の予定どおりに治療が進まない原因となります。食事や歯磨きの際には取り外すことができますが、済んだら速やかに装着しましょう。
マウスピースの定期交換がきちんとできない方
インビザライン Goは、定期的に新しいマウスピースへの交換が必要です。歯を少しずつ移動させて歯並びを整えるため、交換時期をきちんと意識しておかなければなりません。
また、予定どおりに歯が動いているか、定期的に歯科医師に確認してもらう必要があります。これらを怠ると、治療が長引く原因となるでしょう。
マウスピースを清潔に保てない方
インビザライン Goのマウスピースは、取り外すたびに洗浄する必要があります。マウスピースを清潔に保てないと、不衛生になり、虫歯や歯周病などの原因になるのです。
虫歯や歯周病になると、矯正治療を一時中断して虫歯や歯周病の治療を行うケースがあります。矯正治療を一時中断することになると、せっかく移動した歯が後戻りするなど、治療計画の遅れにつながるのです。
インビザライン Goで治療できない場合はどうしたらいい?
インビザライン Goで治療できない場合は、ほかの治療方法を検討することになるでしょう。
もしインビザライン Goで治療ができなくても、インビザライン・システムのほかの矯正方法が適応となることがあります。例えば、適応症例に制限がないとされているインビザライン・コンプリヘンシブなどです。
また、ほかにもワイヤー矯正や矯正外科手術など、さまざまな方法があります。矯正治療はご自身に合った治療方法を選ぶことが大切なので、まずは歯科医師に相談しましょう。
まとめ
今回は、インビザライン Goで治療できない症例や治療が適さない方、治療できない場合の対応について解説しました。
インビザライン Goは、ほかの治療方法よりも短期間で治療ができ、また費用を抑えることができます。
ただし、適応症例が限られるため、まずはご自身の歯並びが適応となるか、しっかり診断してもらいましょう。
また、インビザライン Goで治療ができない場合には、ほかの治療方法を検討する必要があります。歯列矯正にはさまざまな方法があるため、担当の歯科医師と相談し、ご自身に合った治療方法を選びましょう。
インビザライン Goを検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。