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コラムcolumn

インビザラインの治療期間はどれくらい?治療期間を決める要素も解説

マウスピース矯正を持つ女性

こんにちは。三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院です。

インビザラインとは、透明なマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。目立ちにくく、取り外しも可能であることから、近年人気が高まっています。インビザライン矯正を始めるにあたり、治療期間が気になる方が多いのではないでしょうか。

今回は、インビザラインの治療期間について解説します。インビザラインの治療期間を決める要素や治療が延長になるケースについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

インビザラインとは?

歯科用マウスピースを装着する若い女性

インビザラインとは、アメリカのアライン・テクノロジー社が開発した矯正方法です。インビザラインでは、透明なマウスピースを使用して歯を少しずつ動かします。

使用するマウスピースは患者様の歯並びや噛み合わせに合わせて設計・作製されます。マウスピースを1日20〜22時間以上装着し、1~2週間ごとに交換しながら、理想の位置まで少しずつ歯を動かしていくのです。

インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくいため、審美性を気にしてワイヤー矯正に踏み込めなかった方に適しています。また、取り外しができるため、ふだんどおりに歯磨きができ、衛生的です。

また、ワイヤー矯正に比べて痛みも少ないため、ストレスなく治療ができるでしょう。

インビザラインの治療期間

インビザラインの治療期間イメージ

インビザラインの治療期間は、一般的に半年〜3年程度です。歯並びの状態や矯正方法によって、治療期間は大きく異なります。

インビザラインには、以下の2種類の矯正方法があります。

  • 部分矯正
  • 全体矯正

部分矯正とは、特定の歯だけを動かす矯正方法です。軽度の歯の乱れや、歯科矯正の後戻りを治療する場合に適応されます。部分矯正は歯を大きく動かしません。そのため、治療期間は半年〜1年程度と比較的短いです。

一方、全体矯正とは、歯列全体を動かす矯正方法です。抜歯をして歯を大きく動かす必要がある場合や噛み合わせを改善する場合に適応されます。部分矯正に比べて歯を動かす距離が長くなるため、治療期間は2〜3年程度と長めです。

また、どちらの矯正方法で治療した場合でも、治療後に保定期間が必要です。インビザライン矯正後は、歯がもとの位置に戻ろうとします。歯がもとの位置に戻ることを後戻りといい、後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着する必要があるのです。

保定期間とは、歯並びの後戻りを防ぐために保定装置を装着する期間で、一般的には歯を矯正するためにかかった期間と同程度の期間が必要といわれています。インビザラインでの治療が完全に終了するまでは長い期間がかかるため、治療を検討する際は長めに見積もっておくとよいでしょう。

インビザラインの治療期間を決める要素

インビザラインの治療期間を決める要素のリスト

インビザラインの治療期間は、矯正を始める際の大きな懸念点です。治療期間には個人差があります。インビザラインの治療期間はどのように決まるのでしょうか。

インビザラインの治療期間を決める要素は、以下の2つです。

歯並びの状態

歯並びの状態が悪いほど、治療期間は長くなります。歯を動かす距離が長くなるためです。

以下の歯並びは治療期間が長くなるでしょう。

  • 上顎前突(出っ歯):上の歯が下の歯よりも前に出ている状態
  • 反対咬合(受け口):下顎が上顎よりも前に出ている状態
  • 開咬(オープンバイト):上下の前歯が噛み合わない状態
  • 過蓋咬合(ディープバイト):上下の前歯が深く噛み合っている状態

上記の場合は、全体矯正で奥歯から少しずつ動かす必要があるため治療期間が長期化します。

抜歯の有無

抜歯の有無もインビザラインの治療期間を左右する要素です。

歯を動かすスペースがない場合に抜歯が必要になることがあります。抜歯が必要な場合は、大きく歯を動かす必要があるため治療期間も長くなるのです。抜歯をしたスペースにほかの歯を動かすため、大掛かりな矯正になるでしょう。

インビザラインの治療期間が延びることはある?

インビザラインの治療期間について疑問のある女性

インビザラインの治療期間はあくまでも目安です。歯並びの状態や治療の進捗によっては、治療期間が延びる場合があります。

インビザラインの治療期間が延びる原因は、主に以下の4つです。

マウスピースの装着時間が守れていない

マウスピースは1日20〜22時間以上装着しなければなりません。装着時間が短い場合は予定どおりに歯が動かないため、治療期間が延びる場合があります。

1日3食それぞれで1時間マウスピースを外した場合、装着時間は最長でも21時間です。意識をしないと装着時間が20時間を下回ります。

マウスピースを取り外して食事ができる点は大きなメリットですが、長時間取り外した状態が続くと、予定どおりに歯を動かすことができません。食事を終えたら口腔ケアをして速やかにマウスピースを装着しましょう。

治療期間中に虫歯を患った

矯正期間中の虫歯は、治療期間が延びる要因になります。虫歯の進行度によっては、インビザライン矯正を一時中断して虫歯治療を行う必要があるでしょう。

虫歯治療では歯を削り、詰め物を入れるケースもあります。歯を削り、詰め物を入れると歯の形状が変わるため、マウスピースが合わなくなる可能性があるのです。

虫歯治療によってマウスピースが合わなくなった場合には、作り直しが必要になることもあります。結果として、インビザラインの治療期間が長引くのです。

マウスピースを破損・紛失した

マウスピースを破損・紛失すると、治療期間が大幅に延びます。新しいマウスピースを作製する必要があるためです。新しいマウスピースが届くまで1〜2か月程度かかるでしょう。その間、治療は中断することになります。

新しいマウスピースが届くまでの期間は1つ前のマウスピースを装着するなどして後戻りを防ぐ必要があるでしょう。

追加でマウスピースを作製した

治療中に追加でマウスピースを作製する場合があります。これを「リファインメント」と呼び、リファインメントが必要になると必然的に治療期間が長くなるのです。

リファインメントの目的は噛み合わせなどの微調整で、理想の歯並びにするために必要な工程といえます。

インビザラインの治療を予定どおりに終わらせる方法

インビザラインの治療のポイント

インビザラインの治療は想定より期間を要する場合がありますが、できる限り予定どおりに治療を終わらせたいでしょう。

インビザラインの治療を予定どおりに終わらせるために、以下の4つの点に注意しましょう。

マウスピースの装着時間を守る

マウスピースの装着時間を守らないと、予定どおりに治療が進みません。予定どおりに治療を終わらせるためには、マウスピースの装着時間を守ることが重要なのです。

インビザラインでは、マウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があります。食事と歯磨きのとき以外はマウスピースの装着を徹底しましょう。

マウスピースの破損に気をつける

マウスピースが破損すると、作り直しが必要になるため治療期間が大幅に延びます。

マウスピースを破損させないために、以下の点に注意しましょう。

  • 食事中はマウスピースを取り外す
  • マウスピースは奥歯から取り外す
  • 歯ぎしり・食いしばりを改善する

食事中はマウスピースを必ず取り外しましょう。マウスピースを装着したまま食事をすると破損や変形することがあります。

また、マウスピースを取り外す際は、必ず奥歯から少しずつ取り外しましょう。間違えた取り外し方をすると、マウスピースに強い力がかかり、破損する場合があるのです。

歯ぎしり・食いしばりもマウスピースが破損する原因の一つです。歯ぎしり・食いしばりは無意識のうちに行なってしまうことが多いですが、歯ぎしり・食いしばりをしていると気づいたらやめましょう。

マウスピースの紛失に気をつける

マウスピースを紛失した場合も、作り直しが必要となるため治療期間が延びます。マウスピースの紛失を防ぐためには専用のケースに保管することが重要です。

食事をするときにマウスピースを取り外した際、マウスピースを置いた場所を忘れ、紛失するケースがほとんどです。ティッシュなどに包んで、誤って捨ててしまうケースもあります。

食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外したときは、必ず専用のケースに保管しましょう。

歯磨きを怠らない

上述のとおり、インビザラインの治療中に虫歯になると治療を一時中断する場合があります。

虫歯を予防するためには、毎日の歯磨きが非常に重要です。虫歯予防を徹底することで、インビザライン治療を一時中断することによる治療期間の延長を防げます。

マウスピースを装着している間は虫歯になりやすいですが、日頃の歯磨きで予防が可能です。歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを使って歯と歯の間の汚れもしっかり落としましょう。

歯科医院でクリーニングを受ける

インビザラインの治療期間が延びる原因である虫歯を予防するために、定期的に歯科医院でクリーニングを受けるとよいでしょう。

歯科医院でクリーニングを受けることで、歯磨きでは落としきれない細かな部分の汚れまで除去できます。また、クリーニングを受けることで虫歯の原因となる汚れが歯に付着しにくくなるのです。

虫歯になりにくい口腔環境に整えることは、インビザラインの治療を予定どおりに進めるために重要といえるでしょう。

まとめ

インビザラインのマウスピース

今回は、インビザラインの治療期間について解説しました。

インビザラインの治療期間は歯並びの状態によって異なりますが、半年〜3年程度です。

しかし、マウスピースの装着時間を守れていない場合やマウスピースを破損・紛失した場合などには治療期間が延びることもあります。インビザラインの治療を予定どおりに終わらせるためにも、マウスピースの装着時間は守り、マウスピースの破損・紛失には注意しましょう。

また、予定どおりに治療を終わらせるためには、虫歯を予防することも重要です。毎日しっかりと歯磨きを行い、加えて歯科医院でクリーニングを受けるとよいでしょう。

インビザラインを検討されている方は、三鷹市下連雀にある三鷹ハートフル矯正歯科医院にお気軽にご相談ください。

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