こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。
インビザラインにはいくつかの種類があります。「インビザライン・ライトとはどのような治療法なの?」「インビザライン Goとは何が違うの?」など疑問をおもちの方もいるでしょう。
インビザライン・ライトとは歯並びの乱れが軽度な症例に適した治療法で、前歯から奥歯までの広い範囲の治療が可能です。
今回は、インビザライン・ライトとはどのような治療法か詳しく解説します。インビザライン・ライトのメリット・デメリットや費用、インビザライン Goとの違いについても解説しますので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザライン・ライトとは?
インビザライン・ライトとは、歯並びの乱れが軽度な症例に適したマウスピース矯正です。インビザライン・ライトは治療範囲に限りがなく、前歯から奥歯までの全体的な歯並び・噛み合わせを整えられます。
しかし、マウスピースを最大14枚しか使用できないため、歯並びの乱れが重度の症例や大きく歯を動かしたい症例には対応できません。
そのため、前歯の歯並びを整える部分矯正や歯並び全体を細かく動かして整える矯正後の後戻りなど、歯並びの乱れが軽度な症例に適した治療法といえるでしょう。
インビザライン・ライトのメリット
インビザライン・ライトは、ほかのインビザラインと同じく透明で取り外しができるマウスピースを使用するため、以下のようなメリットがあります。
- 口元が目立たない
- 取り外しができるため虫歯や歯周病になりにくい
- 違和感や痛みが少ない
上記以外にも、インビザライン・ライトならではのメリットがあります。
インビザライン・ライトのメリットは、以下の3つです。
治療期間が短い
インビザラインで矯正をする場合の治療期間は1~3年程度が一般的でしょう。
一方、インビザライン・ライトは使用できるマウスピースが最大14枚と限られているため、治療期間は最大5か月です。歯並びの乱れが軽度の場合、インビザライン・ライトを選択することで治療期間が短縮できるでしょう。
インビザライン矯正は、マウスピースを1日20~22時間以上装着し、1~2週間ごとに新しいものに交換して治療を進めます。インビザライン・ライトの場合、14枚のマウスピースを1週間ごとに交換すると最短で約3か月半で終わることもあるのです。
費用が抑えられる
インビザライン矯正は、動かしたい歯の本数や範囲、距離によってマウスピースの枚数が多くなり、その分費用もかかります。
一方、インビザライン・ライトは使用できるマウスピースが最大14枚と限られているため、費用を抑えられるのです。
治療範囲に限りがない
多くの部分矯正は治療範囲に限りがあることが多く、噛み合わせを整えることや奥歯を動かすことはできないことが多いです。
一方、インビザライン・ライトは前歯から奥歯までのすべての歯を動かせるため、歯並びだけでなく全体的な噛み合わせも整えられます。
インビザライン・ライトのデメリット
インビザライン・ライトのデメリットは、以下の3つです。
治療できる歯並びに限りがある
インビザライン・ライトは、歯を細かく動かすことで対応できる歯並びの乱れが軽度な症例に適した治療法です。前歯から奥歯までが治療範囲ではあるものの、マウスピースを最大14枚までしか使用できないため、歯並びによっては治療できません。
例えば、奥歯を大きく動かしたい場合や歯並びの乱れが重度の症例の場合、インビザライン・ライトではなく全体矯正が必要になることがあります。
インビザライン・ライトで治療できるかは、お口の状態によって異なり、歯科医師の判断が必要です。詳しく知りたい場合は歯科医院を受診しましょう。
使用できるマウスピースの枚数に限りがある
インビザライン・ライトは、最大14枚までしかマウスピースを使用できません。
そのため、部分矯正や矯正治療後の後戻りなどの歯並びの乱れが軽度な症例であっても、マウスピースが14枚以上必要になる症例には適応できないことがあります。
マウスピースを追加できる回数に制限がある
インビザライン矯正では、リファインメントという歯並びや噛み合わせをよりよく整えるために、治療途中にマウスピースを追加する処置を行うことがあります。インビザライン矯正ではリファインメントを行うことは珍しくなく、理想的な歯並びに近づくための必要な処置です。
リファインメントが必要になるかどうかは症例によりますが、必要ない方もいれば2~5回必要になることも珍しくありません。
インビザラインの全体矯正の場合はマウスピースを追加できる回数に制限はありませんが、インビザライン・ライトの場合はマウスピースを追加できる回数が最大2回までと制限があるのです。
インビザライン・ライトで治せる歯並び
インビザライン・ライトで治せる歯並びは、以下のとおりです。
- 軽度の叢生(そうせい)
- 軽度の受け口
- すきっ歯
- 軽度の出っ歯
- 矯正治療後の後戻り
インビザライン・ライトは歯並びの乱れが軽度な症例に適しているため、軽度の叢生や軽度の受け口、すきっ歯などの治療が可能です。特に、歯を並べるスペースが確保されているすきっ歯の場合は、短い期間で治療ができるでしょう。
また、インビザライン・ライトは前歯から奥歯までのすべての歯を動かせるため、歯並びだけでなく全体的な噛み合わせも整えられます。そのため、歯並び全体を細かく動かしながらスペースを確保して出っ歯を治療できるのです。さらに、矯正治療後に後戻りした歯並びや噛み合わせを整えられるのは、インビザライン・ライトならではといえるでしょう。
ただし、前述のとおりインビザライン・ライトは使用できるマウスピースの枚数に限りがあります。インビザライン・ライトで対応可能かは、お口の状態によって異なるのです。
特に、歯を大きく動かす必要がある場合や抜歯が必要になる場合には、インビザライン・ライトでは対応できず、全体矯正が必要になるでしょう。
インビザライン・ライトの費用
インビザライン・ライトの費用の目安は、400,000~700,000円程度です。
インビザラインで全体矯正をする場合、600,000~1,000,000円程度が相場といわれているため、インビザライン・ライトを選ぶことで費用が抑えられるでしょう。
インビザライン・ライトの治療期間
全体矯正の治療期間は約1~3年と、長期間に及ぶことがほとんどです。
一方、インビザライン・ライトは最大5か月と決められています。歯並びの乱れが軽度な症例の場合、インビザライン・ライトを選ぶことで短い期間で治療ができるのです。
インビザライン Goとの違い
インビザラインにはいくつかの種類があり、部分矯正や歯並びの乱れが軽度な症例に適したものにはインビザライン・ライトだけでなくインビザライン Goがあります。
インビザライン・ライトとインビザライン Goの違いは、以下のとおりです。
<インビザライン・ライトとインビザライン Goの違い>
インビザライン・ライト | インビザライン Go | |
マウスピースの枚数 | 最大14枚 | 最大20枚 |
治療範囲 | 前歯から奥歯まで | 前歯から第二小臼歯まで |
特徴 | ・噛み合わせが整えられる ・歯並び全体を広げられる |
・前歯の部分矯正に特化している ・歯を削ることがある |
インビザライン・ライトとインビザライン Goの大きな違いは、使用できるマウスピースの最大枚数と治療範囲です。
インビザライン・ライトで使用できるマウスピースは最大14枚ではあるものの、治療範囲に限りがないため、前歯の歯並び改善だけでなく全体的な噛み合わせの調整もできます。また、歯並び全体を動かしてスペースを確保できることで、軽度の出っ歯や叢生なども効率的に改善できるでしょう。
一方、インビザライン Goは、前歯から第二小臼歯までの歯並びは整えられますが、全体的な噛み合わせは整えられません。インビザライン_Goは奥歯を治療範囲に含まないため、インビザライン・ライトのように歯並び全体を広げてスペースを確保できず、歯並びによっては歯を削ることもあるでしょう。
しかし、インビザライン Goはインビザライン・ライトよりも使用できるマウスピースの枚数が多いため、前歯を中心に細かく微調整が可能です。そのため、部分矯正に特化した治療といえるでしょう。
まとめ
今回は、インビザライン・ライトとはどのような治療法か詳しく解説しました。
インビザライン・ライトとは、歯並びの乱れが軽度な症例に適したマウスピース矯正です。治療範囲に限りがなく、前歯から奥歯まで全体的に歯並び・噛み合わせを整えられます。歯並び全体を動かしてスペースを確保できることで、軽度の出っ歯や叢生なども効率的に改善できるでしょう。
また、インビザライン・ライトは使用できるマウスピースが最大14枚のため、全体矯正よりも短い期間で治療ができ、費用も抑えられるのです。
ただし、インビザライン・ライトは歯並びによっては治療できないことがあります。インビザライン・ライトで治療できるかは歯科医師の判断が必要です。
インビザライン・ライトを検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。