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コラムcolumn

インビザラインで歯を削る治療・IPRとは?目的やメリット・デメリットについて解説

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インビザラインでは、歯並びや見た目をよりきれいにするために、IPRという歯を削る処置を行うことがあります。
歯を削ると聞くと、虫歯治療のように大きく削ることを想像されるかもしれませんが、IPRではごくわずかな量しか削りませんのでご安心ください。
この記事では、インビザラインで歯を削るIPRの目的やメリット・デメリットについて詳しく解説します。
インビザラインで歯を削ることに関する、よくある疑問についても紹介していますのでぜひ参考にしてみてください。

IPRとは?

IPRとは、インビザライン治療で行われる、歯と歯の間を削る治療のことです。
歯を削るというと、虫歯治療のように大きく削ることを想像されるかもしれませんが、IPRで歯を削る量は歯の表面の部分のみです。
そのため、歯の表面にあるエナメル質をやすりで研磨するようなイメージが近いといえます。
実際、歯を削る際は機械を使うこともありますが、紙やすりのようなものを使用します。
歯の健康を損なわない、ごくわずかな量しか削りませんのでご安心ください。

IPRの目的

インビザラインで歯を削る目的は、以下の4つが挙げられます。

①スペースを確保するため

歯並びが悪い主な原因は、歯の大きさに対して顎が小さいことです。
歯並びのお悩みで多い、ガタガタした歯並びや八重歯、出っ歯などは、そのままインビザライン治療を始めても、きれいに歯が並ぶことは少ないといえます。
IPRで歯を削ることによって、抜歯せずに歯並びを整えられることもあるでしょう。

②歯の大きさや形を整えるため

インビザラインでは、歯の大きさや形を整えるために歯を削ることがあります。
患者様によって、美しく見える歯のバランスは異なります。
美しい口元の条件は、左右対称であることや歯の大きさ・形が揃っているなど、口元のバランスが整っていることです。
歯を削ることによって、全体のバランスが整い、患者様がよりきれいに見える美しい口元に近づけるでしょう。

③出っ歯の改善のため

出っ歯を改善するには、前に出ている歯を後方にひっこめる必要があります。
歯を削ることによって歯と歯の間に隙間を作れるので、IPRは出っ歯の改善に効果的です。

④ブラックトライアングルの改善のため

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間にできる逆三角形の隙間のことです。
これは、もともとの歯の形や歯周病で歯茎が痩せたことによってできますが、根の方に向けて細くなる前歯に見られやすいといわれています。
見た目が悪いだけでなく、食べ物が詰まりやすくなるので、虫歯や歯周病のリスクがあるので注意が必要です。
ブラックトライアングルは、歯を削ることで歯の形を整え、インビザライン治療によって隙間が空いた歯と歯の間を埋めることで改善できるでしょう。

歯を削るメリット・デメリット

ここでは、インビザライン治療で歯を削るメリット・デメリットを解説します。

①メリット

インビザライン治療における歯を削ることのメリットは以下の5つです。

  • ・スペースを確保することできれいに歯が並ぶ
  • ・歯のバランスの改善
  • ・出っ歯の改善
  • ・ブラックトライアングルの改善
  • ・歯の後戻り防止に効果的

歯を削ることで、歯を並べるスペースを確保できるので、歯並びを整えられるのがメリットです。
歯を並べるスペースを確保する方法はいくつかありますが、歯を削ることで抜歯せずに歯並びを整えられることもあるでしょう。
また、歯の形や大きさ、ブラックトライアングルの改善など、インビザライン治療だけでは得られなかった見た目の改善にも効果的です。

②デメリット

インビザライン治療で歯を削ることは、メリットだけでなくデメリットもあります。
ここでは、2つのデメリットを解説します。

  • ・健康な歯を削らないといけない
  • ・確保できるスペースに限りがある

IPRは歯を削る処置なので、健康な歯を削ることは避けられません。
ただし、歯の表面であるエナメル質は1~2mmあるのに対し、IPRで削るのは最大0.25mmなので歯に影響を与えることは少ないといえます。
IPRは麻酔の必要のない処置なので、耐えられないような痛みはないでしょう。
しかし、歯と歯の間に器具を入れて削るので、圧迫感や不快感があるかもしれません。

IPRについてのよくある疑問

ここでは、インビザライン治療で歯を削ることについての、よくある疑問を紹介します。

①IPRは必ず行う処置?

IPRで歯を削ることの主な目的は、歯を並べるスペース確保することです。
そのため、すきっ歯の方や歯並びの乱れが軽度である場合など、スペースが足りている場合にはIPRが必要ないこともあります。
歯並びが悪い原因がスペースが足りない場合には、歯を削る処置が必要になることが多いでしょう。
しかし、歯を削ることに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
当院では歯を削る処置も含めて、患者様それぞれに合った治療法をご提案させていただきます。
どうしても歯を削りたくない場合は、お気軽にご連絡ください。

②歯を削ることで虫歯になりやすくなる?

わずかな量とはいえ、「健康な歯を削ることで虫歯になるのでは?」と不安になる方もいらっしゃるはずです。
歯を削った部分をそのままにしておくと、ザラザラした表面に汚れが溜まり、虫歯の原因になってしまいます。
そのため、IPRで歯を削る処置をしたあとは、表面が滑らかになるように必ず研磨します。
また、フッ素塗布も行うので、歯質を強化し、虫歯予防にも効果があるでしょう。

③歯を削ることで知覚過敏などの症状が出ることはある?

IPRで歯を削ることによって、「痛みが出るのではないか?」「しみやすくなる?」と心配されるかもしれませんが、知覚過敏などの症状が出ることはありませんのでご安心ください。
歯は、表層のエナメル質、エナメル質の内側にある象牙質、神経の3層構造になっています。
虫歯や知覚過敏などで歯がしみたり痛んだりするのは、象牙質に刺激が加わり、その刺激が神経に伝わることで痛みを感じます。
IPRで削るのは、歯の表面であるエナメル質で、そのエナメル質もごくわずかにしか削りません。
そのため、IPRで歯を削ったとしても、歯がしみたり痛んだりする心配はないといえるでしょう。
ただし、歯を削る際の摩擦や歯茎の近くまで処置することによって、歯がしみたり不快感があったりする場合もあります。
処置中にこのような症状が出たら、我慢せずに歯科医師に伝えるとよいでしょう。

まとめ

インビザライン治療では、歯を並べるスペースを確保するために歯を削ることがありますが、歯の大きさやブラックトライアングルの改善など、口元のバランスを整えるのにも効果的です。
健康な歯を削らないといけないというデメリットはあるものの、ごくわずかな量しか削りませんのでご安心ください。
しかし、歯を削ることに抵抗がある方もいらっしゃると思います。
当院では歯を削る処置も含めて、患者様それぞれに合った治療法をご提案させていただきます。
IPRで歯を削ることが不安な方やインビザライン治療について詳しく知りたい方は、お気軽に当院までご相談ください。

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