予約制

9:30〜18:30(土:14:30まで)
水・日祝日 休診

ひらうち歯科 予約

コラムcolumn

二次カリエスって何?治療しても繰り返す虫歯を解説!

close-up of a human rotten carious tooth at the treatment stage in a dental clinic. The use of rubber dam system with latex scarves and metal clips, production of photopolymeric composite fillings

二次カリエスとは?

皆さんは、歯科医院で「カリエス」って言葉、聞いた事はありますか?

カリエスとは虫歯の事で、二次カリエスとは二次虫歯、つまり同じ歯の部位で虫歯が再発してしまったことを指します。

一度虫歯治療をしたのに何で?って思いますよね。また虫歯を削って治療か・・・と憂鬱な気持ちになると思います。

しかし、二次カリエスは、また虫歯を削って治療して終わり!では済まされず、最悪の結果になってしまう場合もある、とても厄介な虫歯です。

今回はそんな二次カリエスについて、症状や予防法などを解説いたします。

主な虫歯の治療方法は?

虫歯治療は、虫歯の進行具合によって治療の方法が異なります。

① 軽度の虫歯は、虫歯の部分をタービンという切削機械で削って、白いプラスチックレジンで修復するか、軽度でも虫歯の範囲が広い場合は、削った箇所に被せ物(補綴、ほてつ)をします。

② 痛みが強く、歯の神経まで虫歯の細菌が蔓延している場合は、神経を取り除き、歯の根管内をきれいにする治療を行います。最終的には、歯の根管を塞ぐ目的や、被せ物の基礎となる土台を建てて、その土台に補綴をしていく治療になるのですが、この治療の場合は、根管内がきれいになるまで治療を続けるので、治療回数が掛かります。

大まかに分けると、主にこの2パターンになり、虫歯の進行具合や痛みを伴う場合は、麻酔を使用して虫歯治療を進めていきます。
神経を取り除く治療は、麻酔が必須になる治療です。
老若男女、やはり痛みを伴う治療は避けたいですよね・・・。

繰り返す虫歯治療、なぜ?

そんな虫歯治療に対して、良いイメージはありますか?

どちらの虫歯治療も、歯科医院でよく聞く「キーンッ!」と音を立てながら歯を削り治療をするので、患者様からしたら、あまり良いイメージがないかもしれませんね。

麻酔や痛みに耐え、苦労をして虫歯治療をしたのに、また虫歯が再発してしまった!
という患者さんは多く、二次カリエスは多い症例となっています。

では、なぜ虫歯を削り取って被せ物もしたのに、また虫歯になるのでしょうか?

被せ物が取れたら二次カリエスの疑いあり!?

二次カリエスの主な要因として、プラスチックレジンや金属の被せ物で修復した虫歯治療は、経年劣化などにより、どうしても歯と修復した箇所に隙間や段差が出来てしまいます。
ケアが行き届いていないと、この隙間や段差にプラークが付着し、そのプラークを元に虫歯の細菌が繁殖していき、詰めたレジンや被せ物が合わなくなり取れてしまいます。

詰め物が取れてしまった!が全て二次カリエスという訳ではなく、被せ物の接着が不十分で、キャラメル等の粘着性のある食べ物で取れてしまった等、必ずしも二次カリエスが原因だと一概には言えませんが、可能性としては高い症状なので、被せ物が取れてしまったら、放っておかずに、すぐに歯科医院で診てもらった方が良い症例になります。

自覚無しで忍び寄る厄介なケースも

せっかく治療した歯の被せ物が取れた時のショックは、大きいですよね。

でも実は、被せ物がはずれてしまった方が、虫歯だった!と早く判明するので、ある意味ラッキーな場合もあります。
その理由は、被せ物をした歯の内部で、痛みもなくジワジワと虫歯が進行し、気付いた時には手遅れだった・・・というケースもあります。

特にこの症状は、先程の神経を取り除いた歯に多い症状です。

神経が無いという事は、痛みの感覚が無いので、気付かずに虫歯が進行してしまうのです。
歯の内部で虫歯が進行するので、歯の周りを一生懸命に磨いても、ブラシは届きませんし、見た目もパッと見では変化に気づかないので、一番厄介な二次カリエスのタイプです。
最悪な場合、虫歯が広がりすぎて、気付いた時には手遅れで抜歯になってしまうケースもあります。

また、口臭の原因にもなるので、仮に何かの拍子で被せ物が外れてしまった場合、ご自身でもわかるくらいの、ひどい臭いが口内に広がります。

これほど厄介な二次カリエスは、皆さん絶対に防ぎたいと思うはずですが、何か予防法はあるのでしょうか?

一番大事な虫歯予防法は?

先程ご説明した通り、一度虫歯治療をすると、虫歯になりやすい環境が整ってしまう為、
再度虫歯になる確率が高くなります。この確率を少しでも下げるのが、

【ご自身の口腔ケアをしっかりして頂く事と、定期的な歯科受診】
です。

「当たり前の事じゃない?」

と思われた方、いらっしゃるかと思いますが、この「当たり前」が本当に大事なんです。

ご自身での口腔ケアは、頑張って磨いても奥歯や歯の裏側はハブラシが当たりにくく、磨き残しが多くなってしまいます。

プロにお任せ!【PMTC】とは?

そこを補うのが、歯科医院での定期的な歯科受診と、専門的な歯のクリーニングになります。

歯の専門家、つまり歯科医師や歯科衛生士が、

  • ・プラークや歯石の除去
  • ・フッ化物入りの研磨剤を使用して歯の着色やプラークの除去
  • ・歯磨き指導
  • ・虫歯になりにくくするフッ素の塗布

などを行い、虫歯だけでなく、歯周病を予防する環境作りをしていきます。

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング)といい、プロによる、機械を使用して専門的な歯のクリーニングを行う事を指します。

PMTCを受けることによって、虫歯の根本的な原因である歯石やプラークの除去も出来て、なにしろ施術後は、歯が見違えるようにツルツルになり、気分も晴れやかになります。

ごく当たり前の基本的な予防法ですが、日常的なケアを患者さん自身が意識するだけで、だいぶ二次カリエスのリスクを軽減出来るのです。

更にリスクを軽減するには、こんな診療も効果的です。

被せ物をアップグレード!セラミック診療で口腔内を快適に

虫歯治療で使用するプラスチックレジンや、金属(いわゆる金銀合金パラジウム)の詰め物は、保険診療で使われる材料ですが、プラスチックレジンは劣化がおこり、二次カリエスになる可能性が高くなります。また、金属もプラークがつきやすく、虫歯菌の温床になってしまう可能性が非常に高いのです。

そこで、セラミック(陶器)の被せ物にすると、プラークの付着リスクもグンッと減ります。

セラミック治療が良い理由

皆さん、普段の家事の食器洗いで、

  • ・プラスチック
  • ・金属
  • ・ガラス

この3点の食器だと、どれが一番汚れが落ちやすいと思いますか?

プラスチックは、汚れが落ちにくく、カレー等の色の濃い食べ物は、食器に色移りしますし、匂いも残るイメージがありませんか?

金属の食器は、汚れが落ちそうですけど、磨くと傷がついて、その傷に汚れがついてしまうイメージがありませんか?

ガラスだと、汚れもツルンッと落ちそうですし、傷もつかない、匂いも残らないイメージではないですか?

歯の被せ物も同じ事が言え、プラスチックレジンだと、吸水性もあり、経年劣化で着色もしますし、歯ぎしりが強い方は割れたりしてしまう事があります。

金属の被せ物だと、丈夫ですが傷が付きやすく、その傷に細かな汚れが溜まりやすくなります。

セラミックだと、汚れ(プラーク)が付きにくく、且つ白いので、ご自身の歯と調和して、審美的にも機能的にも非常に優れた材料という事になります。

セラミックは自費診療にはなるものの、身体には様々なメリットをもたらしてくれる最高品質の診療になるのです。

まとめ

二次カリエスについて、症状や予防法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
繰り返しになりますが、一番大事な予防法は、【ご自身の残っている歯を大事にケアをされる】ことです。

繰り返し虫歯処置をした歯は、確実にダメージが残るので、歯の寿命が短くなるリスクがあります。

日頃から虫歯にならない為に予防するのはもちろんですが、もし虫歯になってしまった場合は、その後の二次カリエスになるリスクを少しでも減らすために、しっかりと口腔ケアをしていただくのと、定期的な歯科検診や歯科医院でプロのクリーニングをする事がリスクを減らせる第一歩です。

知らない間に虫歯が進行し、気付いたら抜歯になってしまった・・・
せっかくの大事な歯が、こんな悲しい形で失なってしまったら、ショックですよね。

虫歯を繰り返さないためにも、ぜひもう一度ご自身の口腔ケアを見直して、歯科医院での定期的な検診を受けて頂ければと思います!

電話する ネット予約