こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。
インビザラインは、世界中で豊富な実績のある治療です。透明なマウスピースで歯並びを整えるため、目立たないことから非常に人気があります。「興味はあるけれど、費用はどの程度かかるの?」「ほかの矯正治療と比べて高いのでは?」など、不安に感じている方もいるでしょう。
今回は、インビザラインの治療内容や費用の相場を解説します。ほかの治療方法の費用との比較も行うので、ぜひ参考にしてください。
目次
インビザラインとは?
インビザラインとは、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える治療方法です。アメリカのアライン・テクノジー社の製品で、2018年現在520万以上の治療実績を誇ります。
日本でも数多くの歯科医院が取り扱っています。2022年度には、矯正装置として初めてグッドデザイン賞を受賞しました。
インビザラインの特徴
インビザラインは、装着していても目立ちにくいです。患者さまの歯に沿って設計されるので、歯に固定されるワイヤー矯正の装置と比較すると、口を開けても目立ちません。
虫歯や歯周病のリスクが低いことも、インビザラインの特徴です。固定式の矯正装置の場合、歯磨きがしにくくなります。清掃が不十分なことが原因で、虫歯や歯周病になることもあるでしょう。
しかし、インビザラインは必要に応じて取り外せるため、口腔内を清潔に保てます。また、金属不使用のため、金属アレルギーのリスクがありません。
インビザラインの治療の流れ
カウンセリングの結果インビザライン治療を行うことになったら、3Dデジタルスキャナーで歯型のデータを採取します。レントゲンや口腔内写真撮影など、精密検査を行うでしょう。
検査で得た情報から治療計画を立案し、治療後の歯並びや治療期間、費用などを確認します。
患者さまが治療計画に同意したら、アライン・テクノジー社にて患者さまに適合したマウスピースを作成します。マウスピースが完成したら、治療開始です。
マウスピースは1日20〜22時間装着し、1〜2週間に一度交換します。通院頻度は個人差がありますが、1~2か月に1回程度です。
すべてのマウスピースを装着すると治療は終了ですが、矯正後は後戻りを避けるためにリテーナー(保定装置)を装着する必要があります。
インビザラインの費用相場と内訳
矯正治療は基本的に自由診療のため、保険適用の治療と比較して高額です。インビザラインには、お口全体を治療する全体矯正と、前歯など気になる部分だけを治療する部分矯正があります。
インビザラインの費用の相場は、以下のとおりです。
- 全体矯正:700,000~1,200,000円
- 部分矯正:200,000~500,000円
また、インビザラインには4つのパッケージが用意されています。治療範囲だけでなく、使用するマウスピースの枚数や治療期間が異なります。
パッケージごとの費用相場を、表にまとめました。
<インビザラインのパッケージと費用相場>
パッケージ | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
インビザライン・エクスプレス | 200,000~400,000円 | ・マウスピースは最大7枚まで使用できる ・ごく軽度な症状に用いる |
インビザライン・ライト | 300,000〜600,000円 | ・マウスピースは最大14枚まで使用できる ・軽度の歯並びの乱れに対応している |
インビザライン・モデレート | 700,000~900,000円 | ・マウスピースは最大26枚まで使用できる ・大きく噛み合わせを変える必要のない中度の症状に用いる |
インビザライン・コンプリヘンシブ | 800,000〜1,200,000円 | ・マウスピースの枚数の制限がない ・噛み合わせの改善が必要な症例など、あらゆる歯並びの悩みに対応できる |
支払い方法は歯科医院によって異なりますが、トータルフィーと呼ばれる総額制と、処置ごとに支払う処置別支払い制があります。トータルフィーの場合、治療にかかるすべての費用を1回で支払う必要がありますが、当初の計画より通院や処置が増えても追加の費用は必要ありません。
高額な支払いになるため、クレジットカードやデンタルローンが利用できる歯科医院もあります。
治療費用の内訳
インビザラインの治療費用の内訳は、以下のとおりです。
カウンセリングや事前検査の費用
相談だけの場合、無料で行っている歯科医院も少なくありません。治療を行うための事前検査では、5,000~30,000円ほどかかります。
マウスピースの費用
インビザラインでは1〜2週間に1回マウスピースを交換しますが、使用するマウスピースの枚数は患者さまによって異なります。
マウスピースの枚数によって費用は変動しますが、30,000〜1,000,000円程度かかるでしょう。
調整料
1~2か月に1回通院する必要があり、そのたびに調整料がかかります。歯科医院にもよりますが、2,000~5,000円が相場です。
治療後は後戻りしないように保定のために通院します。保定期間中の通院の際も2,000~5,000円程度かかるでしょう。
ほかの矯正方法の費用相場と比較
矯正治療には、インビザラインのようなマウスピース矯正以外に、固定式のワイヤー矯正があります。ワイヤー矯正の装置は取り外せないため、マウスピース矯正よりも治療期間が短い場合が多いです。
歯を動かしやすく、対応する症例の幅が広いことが特徴です。通常、ワイヤー矯正の費用は、インビザラインの相場と大きく変わりません。
ワイヤー矯正の費用相場は、以下のとおりです。
- 表側矯正(全体矯正):600,000~1,000,000円
- 表側矯正(部分矯正):300,000~700,000円
- 裏側矯正(全体矯正):1,000,000~1,700,000円
- 裏側矯正(部分矯正):400,000~700,000円
ワイヤー矯正には、歯の表側に装置を装着する表側矯正と、歯の裏側に装置を装着する裏側矯正があります。表側矯正のほうが費用が安いですが、矯正装置が目立つなどのデメリットがあるでしょう。
裏側矯正は目立ちにくいですが、高度な技術が必要なため提供している歯科医院が少なく、表側より費用が高い傾向があります。
インビザラインと比較して費用の差は大きくありませんが、治療時の審美性を求める場合は、インビザラインよりもワイヤー矯正のほうが費用が高くなるでしょう。
インビザラインは保険適用の対象になる?
インビザラインに限らず、矯正治療は基本的に保険適用の対象になりません。そのため、患者さまが全額負担する自由診療です。
著しく噛み合わせが悪い顎変形症で、手術が必要となるようなケースでは保険が適用されることもあります。
しかし、手術が必要な症例はインビザラインでは治療できないことが多いです。そのため、インビザラインで治療する際は保険が適用されないと考えてよいでしょう。
インビザラインの費用を安く抑える方法はある?
インビザラインは自由診療のため、歯科医院ごとに費用が異なります。治療を受ける際は、いくつかの歯科医院に相談して見積もりを取るとよいでしょう。
しかし、長期間通院する必要があるので、歯科医院の立地など、費用だけでは選べないことも多いです。
できる限り費用の負担を抑えて治療したい方は、以下の方法を検討してください。
部分矯正を選択する
歯並びの状況にもよりますが、最も目立つ気になる部分だけ治療することで、費用を抑えられます。部分矯正によって治療可能かどうか、歯科医師に判断してもらいましょう。
トータルフィー制を採用している歯科医院を選ぶ
治療費の総額を一括で支払うトータルフィー制を採用している歯科医院であれば、通院が長引いてもその都度調整料を支払う必要はありません。治療費自体が安くなるわけではありませんが、追加費用の発生を防げます。
デンタルローンは利息が必要なので、可能なら避けたほうがよいでしょう。
医療費控除を受ける
審美目的の矯正治療の場合は受けられませんが、噛み合わせの改善など、医療目的で治療を受ける場合は医療費控除の対象になります。担当の歯科医師に診断書をもらって、確定申告の際に申請しましょう。
まとめ
インビザラインは、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える治療です。
ワイヤー矯正と比較して費用相場に大きな差はありません。目立たず治療を受けることができ、患者さまの負担が少ないことがメリットでしょう。
医療目的と認められれば医療費控除を受けられるので、費用の負担を抑えられる可能性があります。歯並びが気になる方は、検討してはいかがでしょうか。
インビザラインを検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。