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コラムcolumn

マウスピース矯正のデメリットとは?後悔しないための注意点と対策

マウスピース矯正のイメージ

こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。

目立ちにくく人気のマウスピース矯正ですが、「良いことばかり聞くけれど、デメリットはないの?」と、治療を始める前に不安を感じていませんか。

矯正治療は費用も時間もかかる大きな決断です。マウスピース矯正には、装着時間を守る自己管理の徹底や、そもそも適応できない歯並びがあるなど、知らずに始めると後悔につながりかねない注意点が存在します。

この記事では、マウスピース矯正の主なデメリットや、治療が向いていないケースについて詳しく解説します。デメリットを最小限に抑える方法や、後悔しないためのポイントもご紹介しますので、納得して治療を始めたい方はぜひ参考にしてください。

マウスピース矯正とは

マウスピースを装着する様子

マウスピース矯正は、透明な取り外し可能な装置(マウスピース)を用いて歯並びを整える治療法です。患者さん一人ひとりの歯型に合わせて専用のマウスピースが作製され、段階的に新しいものへと交換しながら歯を少しずつ動かしていきます。

食事や歯磨きの際には簡単に取り外すことができるため、口腔内の衛生を保ちやすい点が特徴です。

ただし、装着時間が不足すると十分な効果が得られない場合があるため、自己管理が重要となります。

ワイヤー矯正との違い

ワイヤー矯正は歯にブラケットとワイヤーを装着して動かす従来の方法です。マウスピース矯正は目立ちにくく金属アレルギーの心配が少ないのが利点ですが、症例によっては適応できない場合もあります。

一方で、ワイヤー矯正は複雑な歯並びや大きな移動にも対応しやすいため、治療法の選択は歯科医師による診断と相談が欠かせません。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリットのイメージ

マウスピース矯正は多くのメリットがありますが、治療中の生活や管理面でいくつか注意点があります。

自己管理が必要

マウスピース矯正が計画通りに進むかどうかは、患者様の協力が不可欠です。マウスピースは、食事と歯磨きの時間を除いた1日20時間〜22時間の装着が推奨されています。これは、睡眠中も含め、ほぼ1日中装着し続けるということです。

「少しだけなら大丈夫だろう」と外している時間が長くなったり、うっかり付け忘れたりすることが続くと、歯が計画通りに動かず治療期間が延びてしまう原因になります。

最悪の場合、マウスピースが歯に合わなくなってしまい、作り直しが必要になるケースもあります。

毎日のお手入れが必要

お口の中を清潔に保つため、マウスピースは毎日洗浄する必要があります。マウスピースを装着している間は、唾液によるお口の自浄作用が働きにくくなるため、手入れを怠ると装置の内側で細菌が繁殖しやすくなります。

これを放置すると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、マウスピースの黄ばみや口臭の原因にもつながります。毎日の歯磨きと合わせて、マウスピースも清潔に保つという衛生管理への意識が求められます。

飲食や歯磨きのたびに取り外す必要がある

マウスピースは、お食事の際には必ず取り外します。装着したまま食事をすると、装置が破損したり、食べ物が挟まって虫歯の原因になったりするためです。

また、飲み物に関しても、糖分や色の濃いもの(ジュース、コーヒー、お茶など)を飲む際は外す必要があります。

友人との外食や会食の際には、人目を避けて化粧室などで着脱する必要があり、食後も歯を磨いてから再装着するため、慣れるまでは少し手間だと感じることがあるかもしれません。

マウスピースの紛失・破損リスクがある

ご自身で取り外しができるというメリットは、同時に紛失や破損のリスクと隣り合わせです。よくあるのが、外食時にティッシュペーパーに包んでテーブルに置き、そのまま誤って捨ててしまうケースです。

また、自宅でケースに入れずに保管していて、ペットに噛まれて破損してしまったという話も少なくありません。

万が一、紛失・破損してしまうと、作り直しのために追加の費用と時間が必要になるため、取り外した際は必ず専用のケースで保管する習慣づけが非常に大切です。

矯正中の痛み

マウスピース矯正は、ワイヤー矯正のように装置が口内の粘膜を傷つけるような痛みはほとんどありません。しかし、痛みが全くないわけではありません。

特に、新しいマウスピースに交換した直後の2〜3日間は、歯がグッと締め付けられるような圧迫感や、歯が浮くような痛みを感じることがあります。

これは歯が計画通りに動いている証拠でもありますが、痛みの感じ方には個人差が大きく、人によっては一時的に硬いものが食べにくくなることも。

ほとんどの場合は数日で慣れていきますが、痛みが長く続く場合は調整が必要なこともあります。

マウスピース矯正が適応できないケース

マウスピース矯正が適応できないケースを紹介する歯科医師

マウスピース矯正には適応できないケースがあり、事前に知っておくことが大切です。

重度の歯並びの乱れや骨格的な問題

歯が大きく重なっている場合や、上下のあごの骨格的なずれが大きい場合には、マウスピースだけで十分な矯正効果を得ることが難しいことがあります。

こうしたケースでは、ワイヤー矯正や外科的な治療が必要になることもあります。

インプラントや重度歯周病がある場合

インプラントは動かすことができないため、周囲の歯の移動に制限が出ます。

また、歯周病が進行している場合は、歯を支える骨が弱いため矯正の負担で状態が悪化するリスクがあります。

マウスピース矯正のデメリットを最小限にする方法

マウスピース矯正のデメリットを最小限にするイメージ

マウスピース矯正のデメリットをできるだけ抑えて治療効果を高めるための具体的な対策について解説します。

装着時間を守るコツ

マウスピース矯正では、1日20〜22時間の装着が推奨されることが多いですが、日常生活の中でつい外してしまうこともあります。

食事や歯磨き以外はできるだけ装着し、外した際はタイマーやスマートフォンのアラーム機能を活用して装着忘れを防ぐとよいでしょう。

また、外出時にも携帯ケースを持参し、必要な時だけ外す習慣をつけることが大切です。

マウスピースの正しいケア方法

マウスピースは毎日清潔に保つことが重要です。専用の洗浄剤やぬるま湯を使い、歯ブラシで優しく洗浄しましょう。

熱湯や強い洗剤は変形や劣化の原因となるため避けてください。食事の際は必ず外し、装着前には歯を磨いて口腔内の清潔を保つことが望ましいです。

紛失・破損を防ぐポイント

マウスピースは薄くて軽いため、紛失や破損のリスクがあります。外したときは必ず専用ケースに入れて保管し、ティッシュなどに包んで置かないよう注意が必要です。

万が一破損や紛失が起きた場合は、すぐに歯科医院へ連絡し指示を仰ぐことが大切です。

マウスピース矯正の費用

マウスピース矯正にかかる費用のイメージ

マウスピース矯正を検討する際に、多くの方が気になる費用や治療期間について、具体的な目安や注意点を解説します。

治療費の相場

マウスピース矯正の費用は、症例の難易度や治療範囲によって異なりますが、一般的には軽度の部分矯正で約10万〜40万円前後、全体矯正では50万〜70万円前後が一般的な目安です。

比較的難しい症例では70万〜100万円程度になることもありますが、重度の歯並びや骨格的な問題はマウスピース矯正だけでは対応が難しく、ワイヤー矯正や併用治療が必要になる場合があります。

基本的な治療費に加えて、診断料や定期的な通院費、マウスピースの再作製費用などが別途かかることもあります。

また、治療中に予想外のトラブルが発生した場合や追加の処置が必要になった場合には、追加費用が発生することもあります。

まとめ

デメリットを理解した上でマウスピース矯正を行う女性

マウスピース矯正は目立ちにくく取り外しができる点が注目されていますが、いくつかのデメリットも考えられます。

例えば、装着時間や自己管理が必要なこと、複雑な歯並びには適さない場合があること、費用や治療期間が従来の矯正と異なることなどが挙げられます。

また、適応できないケースもあるため、デメリットや注意点を把握し、自分に合った治療方法を選ぶことが大切です。

マウスピース矯正を検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科だけでなく小児歯科や矯正歯科、審美歯科の診療も行っています。診療案内はこちらネット予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

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