こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。
「歯のクリーニングだけで受診しても大丈夫だろうか」と考える方もいるでしょう。歯のクリーニングで受診する場合、どのくらいの費用がかかるのか気になる方もいるのではないでしょうか。
今回は、歯のクリーニングだけで歯医者を受診するメリットや、歯のクリーニングの施術内容、費用について解説します。歯の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
目次
歯のクリーニングだけのために歯医者を受診しても大丈夫?
歯のクリーニングやメンテナンスだけのために、歯医者を受診しても問題ありません。歯科医師も歯科衛生士も、歯のクリーニングのために来院することを推奨しています。
厚生労働省も、公式サイトの「歯の健康」という項目のなかで、歯の清掃や歯石の除去のために、定期的に歯科検診を受けることを推奨しているのです。口腔内に特に異常を感じなかったとしても、定期的に検診を受けましょう。
参照元:厚生労働省「歯の健康」:https://www.mhlw.go.jp/www1/topics/kenko21_11/b6.html
歯医者で歯のクリーニングを受けるメリット
8020運動をご存じでしょうか。80歳になってもご自身の歯を20本以上残そうという運動です。
人間がご自身の歯で食事を楽しむために必要な歯は、最低20本とされています。80歳を過ぎても食事を楽しむためには歯科予防処置(口腔内の病気を予防するための処置)が不可欠です。
歯医者で歯のクリーニングを受けることは歯科予防処置にあたります。虫歯や歯周病などの疾患が発生する前に、歯科予防処置をすることで口腔内の健康を維持できるでしょう。
歯のクリーニングを受ける具体的なメリットは、次のとおりです。
虫歯や歯周病を予防できる
歯のクリーニングを受ければ、虫歯や歯周病の予防につながります。毎日、歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどを駆使して口腔ケアに気を配っていても、磨き残しは生じるからです。
利き手や歯並びなどが影響し、磨きづらい部位が生まれるのです。定期的に歯のクリーニングを受ければ、プロが専用の機械を使って徹底的に清掃してくれます。
フッ素塗布も行ってもらえるので、虫歯や歯周病を予防できます。
異常の初期段階で対処できる
歯のクリーニングのために定期的に受診すれば、異常を早期に見つけられるでしょう。早期治療につながるので、問題が悪化することを防げます。
一般的に、歯のクリーニングの際は一緒に定期検診を行います。虫歯になっていないか、噛み合わせに異常はないか、詰め物はきちんと装着されているか、歯茎に問題はないかなど、口腔内を詳しく確認するのです。
虫歯や歯周病が見つかった場合や、噛み合わせに問題がある場合はすぐに処置できるため、歯を失うリスクが低くなるでしょう。
清潔な口腔内を維持できる
歯のクリーニングを定期的に受けると、清潔な口腔内を維持できます。最近は、歯を残すだけでなく、健康的で美しい状態の口腔内をキープしたいと考える方が増加しています。
例えば、白い歯にしたい、健康的なピンク色の歯茎をキープしたい、口臭対策をしたいなど、さまざまな希望があるでしょう。
しかし、生活しているとコーヒーやカレー、ワインなどの影響で、歯にステインが付着することがあります。磨き残しやすい場所が存在するので、プラークが溜まって歯茎が赤く腫れる原因にもなるでしょう。
歯のクリーニングを定期的に受ければ、着色を除去して歯の本来の色を取り戻せます。健康な歯茎を維持することも可能です。
歯医者での歯のクリーニングで行う内容
「歯のクリーニングで歯医者を受診した場合、どんなことをするのだろう?」と考える方が多いでしょう。特に、歯医者が苦手だと受診したくないと感じるかもしれません。
歯医者でのクリーニングで行う主な内容は、以下のとおりです。
歯茎や歯の状態のチェック
まずは、歯茎や歯の状態をチェックします。歯口の状態で気になる点があれば伝えるとよいでしょう。
歯茎の検査や、レントゲン撮影なども行って、歯茎が腫れている場所はないか、歯周ポケットができていないか、虫歯ができていないかなどもチェックします。検査することで、見た目ではわかりにくい小さな問題にも気づけるので、初期段階で処置できるのです。
スケーリング
検査後、スケーリングを実施します。スケーリングとは、歯についているプラークや歯石を、機械を使って超音波で除去する処置です。
スケーリングでは、歯茎の上についている歯石をきれいに取り除きます。一度歯についた歯石は硬く、歯ブラシだけでは除去できません。
歯石がついたまま放置すると、汚れが付着しやすくなるため歯周病の原因になります。ついた歯石は、できるだけ早く取り除くことが大切です。
PMTC
PMTCとは、機械を使って徹底的に汚れを除去することです。専用のブラシやゴムチップを使って、歯と歯の間、歯と歯茎の境目など、歯ブラシの毛先が届きにくいところも徹底的に磨きます。
PMTCの際に、着色を除去することも可能です。歯医者によっては、PMTCの際にフッ素の含まれているペーストを使うこともあるでしょう。歯質の強化にもつながります。
定期的に歯のクリーニングを受けよう!
健康的な口腔内をキープするためにも、定期的に歯のクリーニングを受けることが大切です。本項目では、歯のクリーニングに通う頻度や費用について解説します。
歯のクリーニングに通う頻度
一般的に、歯のクリーニングに通う理想的な頻度は6か月〜1年です。定期検診の際に、一緒にクリーニングを受けるとよいでしょう。
特に虫歯や歯周病がなく、歯茎の状態が良好である場合は、6か月〜1年に一度受診してください。
虫歯の治療を終えたばかりの場合や、歯石がつきやすい方の場合は、1〜3か月に一度受診したほうがよいでしょう。歯茎の状態がよくない方やセルフケアが苦手な方も、頻繁に受診したほうがよいといえます。
頻度は歯科医師が歯の状態を見て判断するので、指示に従ってください。
歯のクリーニングにかかる費用
歯のクリーニングは、施術内容や施術の目的によって保険適用か自由診療かが変わります。
例えば、歯茎の検査やレントゲン撮影を行う場合は、保険適用になる可能性が高いでしょう。審美目的で歯のクリーニングをする場合は、自由診療になります。
保険適用と自由診療の費用の目安は、下記のとおりです。
【保険適用】
- 初診:3,000〜4,000円
- 2回目以降:1,500〜2,000円
【自由診療】
- 5,000〜30,000円
保険が適用されるかは、歯科医師が判断します。
歯のクリーニングに何度も通う理由
歯のクリーニングで受診したのに、数回にわけて治療を受けなければならないことがあります。「歯のクリーニングだけだから一度で終わらせて欲しい」と感じる方もいるでしょう。
歯のクリーニングで何度も歯医者を受診する理由は、保険適用で治療をする場合は一度にできる治療内容が制限されているからです。保険適用で歯のクリーニングをするのであれば、何度か受診しなければならないことがあります。
一方で、自由診療でクリーニングをする場合は、一度で終わることも少なくありません。保険適用の場合、歯茎の状態やクリーニング内容によっても回数が異なります。
歯科医師の説明を聞き、納得したうえでクリーニングを受けましょう。
まとめ
食事も会話も楽しむためには、セルフケアと歯医者でのケアが欠かせません。口腔内の健康状態をキープするためには、歯のクリーニングが重要です。問題点に早急に気づいて対応するためにも、定期的にクリーニングを受けましょう。
「痛くないから」「問題がないから」と受診をためらう必要はありません。ご自身の歯で問題なく食事できると、年齢を重ねても好きなものを食べ続けられます。
ふだんから歯科医師や歯科衛生士とよい関係を築き、口腔内の健康を維持しましょう。
歯のクリーニングを検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。