予約制

9:30〜18:30(土:14:30まで)
水・日祝日 休診

ひらうち歯科 予約

コラムcolumn

マウスピース矯正は痛い?原因や対処法、やってはいけないこと

マウスピースをはめている女性の口元

こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを装着して歯を少しずつ理想の位置に動かす矯正治療です。ワイヤー矯正に比べると痛みにくいとされていますが、特に治療の初期やマウスピースの交換時に痛みを感じることがあります。

特に、歯が動く過程で生じる圧迫感や痛みは、多くの患者さまが経験します。矯正中の痛みには原因があるので、適切な対処法を知ればより快適に治療を続けられるでしょう。

この記事では、マウスピース矯正の痛みの原因や具体的な緩和方法、治療中に避けるべき行動について詳しく解説します。

マウスピース矯正で歯が動く仕組み

歯型をとったマウスピースをはめようとする女性

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を少しずつ動かしていく矯正治療です。マウスピースは患者さま一人ひとりの歯型に合わせて作成されており、数週間ごとに新しいものに交換することで、計画的に歯を理想の位置へと移動させます。

矯正治療で歯を移動させる際は、歯と歯を支える骨(歯槽骨)、そして歯根膜という組織の性質を利用します。歯根膜には一定の厚みを保つという性質があり、厚みが変わると歯槽骨の吸収・再生を促して歯を移動させるのです。

具体的には、マウスピースが歯に一定の力をかけると、その力が歯を押し出し、反対側の歯槽骨が少しずつ吸収されて歯が新しい位置へと移動します。歯が動いた後は、空いた部分に新しい骨が生成され、歯がその位置に定着するようサポートされます。

マウスピース矯正では、細かい調整を重ねながら段階的に歯を移動させていきます。

マウスピース矯正で痛みが生じる原因

マウスピースが頬に当たり痛みを感じている女性

マウスピース矯正中に痛みが生じる主な原因は、歯が動く際にかかる矯正力です。マウスピース矯正では、透明なマウスピースを定期的に交換し、歯に一定の力をかけて少しずつ理想的な位置へ移動させます。

交換後のマウスピースは前の段階のものとわずかに形状が異なるため、交換直後は新たな矯正力がかかり、その力に慣れるまで痛みを感じることがあります。

歯槽骨への負荷

歯が移動する過程では、歯を支えている歯槽骨という骨の吸収・再生が繰り返されます。このとき歯槽骨に負荷がかかるため、圧迫感や痛みが生じることがあります。

痛みに敏感

痛みの感じ方には個人差があります。また、痛みの強さや感じ方は、矯正の進行度やその時々の体調によっても変わります。特に、矯正を始めたばかりの方は痛みに慣れていないため、違和感や痛みを強く覚えやすいでしょう。

次第に慣れることが多いので、根気強く治療を続ける必要があります。

マウスピースが舌や頬に当たる

マウスピースが舌や頬の内側に当たって不快感が生じることもあります。マウスピースが歯にしっかりとフィットしていない場合に起こりやすく、この状態が続くと粘膜が傷ついて口内炎につながる恐れがあります。

また、マウスピースが適切に密着していないと十分な矯正力が歯にかからないので、治療期間の延長にもつながるでしょう。フィット感に問題がある場合は、歯科医師に相談して確認してもらってください。

マウスピース矯正で痛みが生じたときの対処法

マウスピースが痛む為歯科診療を受けている女性

マウスピース矯正による痛みは、いくつかの対処法を試すことで緩和できる場合があります。うまく対処できれば、日常生活に支障をきたさずに治療を続けることが可能です。

鎮痛剤の使用

痛みが強い場合や眠れないほどの不快感がある場合には、鎮痛剤が有効です。鎮痛剤には一時的に痛みを和らげる効果があります。可能であれば、歯科医師に処方してもらいましょう。

受診できない場合は市販の鎮痛薬を使用しても問題ありませんが、過剰摂取には注意が必要です。市販されている鎮痛薬の中には、歯の移動を遅らせる成分が入っていることがあるためです。

常用しなければ大きな影響はありませんが、事前に歯科医師に相談しておくと良いでしょう。

冷却する

冷たい飲み物を口に含んだり、アイスパックで冷やしたりすることも痛みを和らげる方法として挙げられます。冷却すれば血管が収縮し、痛みや腫れが抑えられるため一時的に痛みが軽減されることがあります。

特に、歯茎が腫れている場合や強い圧迫感がある場合には効果的です。アイスパックを使用する際は、冷やしすぎを避けるためタオルなどで包みましょう。

マウスピースを外した際のマッサージ

マウスピースを外したタイミングで、痛みがある部分や歯茎周辺を軽くマッサージするのも痛みの緩和に効果的です。マッサージで血行が促進され、周囲の筋肉がリラックスするため、痛みやこわばりが和らぐことがあります。

ただし、力を入れすぎず優しく行うことが大切です。痛みがひどい場合は無理をせず、歯科医に相談することも検討しましょう。

柔らかい食べ物を選ぶ

マウスピース矯正中に痛みがある場合、食べ物の選び方にも気を配ると良いでしょう。痛みがある時には、柔らかい食べ物を中心に摂取することで、歯や歯茎に余計な負担をかけずに食事を楽しめます。

スープや煮物、ゼリー、卵料理など、口当たりの柔らかい食品を選ぶのが理想的です。痛みが緩和されるまでの間は、硬い食べ物や歯に負担がかかるものを避けましょう。

歯科医師への相談

痛みが数日以上続く場合や、対処法を試しても改善が見られない場合は、歯科医師に相談することが大切です。マウスピースに問題があるなど、様子を見ても痛みが改善されない可能性が高いためです。

マウスピースが適切に歯に密着しなければ、正しく歯が動かず痛みが増すこともあるでしょう。早めに診断を受けて、適切な調整・対策をしてもらってください。

マウスピース矯正で痛みが生じたときにやってはいけないこと

マウスピースが痛み、顎を強く押す女性

マウスピース矯正中の痛みへの対処には注意が必要です。誤った対応をすると、痛みが増したり、治療の進行が妨げられたりする可能性があります。

痛い時に避けるべき行動も確認しておきましょう。

マウスピースを外す時間を長くする

痛みを感じたからといって、装着時間を減らすのは避けましょう。長時間マウスピースを装着することで歯が移動するため、装着時間が不足すると治療計画通りに歯が動かなくなります。

装着時間が短くなると歯が元の位置に戻る可能性もあります。治療期間が延びることもあるため、痛みがあってもできるだけ装着時間を守ってください。

痛む箇所を強く押す・触る

痛みがある箇所を強く押したり、頻繁に触れたりすることも避けましょう。特に、歯茎や痛みを感じる部分に過度な圧力をかけると、炎症が悪化する恐れがあります。

また、頻繁に触れることで細菌が付着し、口腔内の清潔さが損なわれる可能性もあるため、注意が必要です。

自己判断でマウスピースを加工する

違和感や痛みがある場合、マウスピースを削るなど加工したくなるかもしれませんが、自己判断での調整は避けてください。無理に削ったり変形させたりすると、矯正力が弱まる恐れがあります。

マウスピースの調整が必要と感じた場合には、必ず歯科医師に相談してください。適切なフィット感や矯正力を保つための処置を受けましょう。

硬い食べ物を食べる

マウスピース矯正中に痛みがあるときは、硬い食べ物を避けることが重要です。痛みがある状態で硬い食べ物を噛むと、歯や歯茎に負担がかかり痛みが増す原因になります。

矯正中の歯は安定していないので、硬い食べ物が歯に強く当たると予期しない方向に動く可能性もあるでしょう。

無理に痛みを我慢する

矯正中の痛みは一般的な反応ですが、無理に我慢する必要はありません。痛みが強いと感じる場合や対処法を試しても改善されない場合は、早めに歯科医師に相談しましょう。

まとめ

マウスピース矯正できれいになった歯並びとマウスピースを見せる女性

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使って歯を理想の位置に移動させる治療法です。治療の初期やマウスピースの交換時に痛みを感じることがあります。歯が動く際に歯槽骨に負荷がかかるためで、多くの人が圧迫感や痛みを経験します。

痛みを和らげるには、鎮痛剤の服用や冷却、患部の軽いマッサージが効果的です。マウスピースの装着時間を減らしたり、自己判断でマウスピースを調整したりすることは避けましょう。

治療の進行に影響を与える可能性があるため、痛みが長引いたり違和感が強い場合は歯科医師に相談することが重要です。

マウスピース矯正を検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科だけでなく小児歯科や矯正歯科、審美歯科の診療も行っています。診療案内はこちらネット予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

電話する ネット予約