予約制

9:30〜18:30(土:14:30まで)
水・日祝日 休診

ひらうち歯科 予約

コラムcolumn

インビザラインで歯を削る目的やタイミング、削り方を解説!

マウスピースを持っている人

こんにちは。京都市伏見区にある「ひらうち歯科」です。

インビザラインは、目立ちにくく取り外しができるだけでなく、抜歯を回避できる可能性があるため人気がある治療法です。インビザラインでは、抜歯を回避するために歯を削る処置を施すことがあります。

歯を削ることに関して「どのくらい削るの?」「削るメリットとデメリットは何?」など、疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。

本項目では、インビザラインで歯を削る目的やタイミング、削り方などを徹底解説します。インビザラインに不安がある方や、検討中の方はぜひ最後までお読みください。

インビザラインで歯を削る目的

マウスピース

インビザラインは、マウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを改善する矯正方法です。矯正治療中でも目立たないため人気が高まっています。

インビザラインでは、症例によっては歯の側面を僅かに削る場合があることをご存じでしょうか。歯を削る処置のことをディスティング又はIPRと呼ぶこともあります。

この項目では、歯を削る目的について詳しく見ていきましょう。

歯を並べるスペースを確保する

インビザラインでの矯正治療中に歯を削る目的は、歯を並べるスペースを作るためです。歯並びが乱れる原因の1つは、顎の骨が歯のサイズに比べて小さく、歯が並ぶのに十分なスペースがないことです。

インビザラインで矯正治療を行う際は、歯を少しずつ動かします。

しかし、もともとスペースが不足している場合、きれいに並べることができません。そのため、歯の側面を僅かに削って、歯を並べるために必要な隙間を作り出すのです。

特に、歯並びの乱れが軽度な症例だと、抜歯をせずに治療が可能となるケースもあるでしょう。

ブラックトライアングルをなくす

ブラックトライアングルを改善する目的もあります。ブラックトライアングルとは歯と歯の間にできる三角形の隙間で、黒く見えるなど審美性が低下します。矯正中に歯茎が下がり、ブラックトライアングルができることもあります。

原因の1つは、定期的に歯科を受診して口内環境が整ったことで、腫れていた歯茎が引き締まるためです。特に、噛み合わせが悪い部分は歯槽骨自体が下がっていることがあり、歯茎が引き締まったことで隙間ができます。

歯茎が下がること自体は問題ありませんが、歯並びがきれいになったのに黒い隙間ができたことで、審美性を気にする方も少なくありません。歯は根本に向かって細くなっているので、歯の側面を削って四角に近づけて矯正治療で詰めれば、隙間を改善できるでしょう。

バランスを整える

インビザラインで歯を削ることには、歯並びだけでなくバランスを整える効果もあります。例えば歯の大きさが左右非対称な場合や形のバランスが悪い場合などは、歯並びを整えただけでは審美性が改善されません。

歯を少し削ることで全体的なバランスが整い、見た目もきれいになるでしょう。

インビザラインで歯を削るメリット

インビザラインで歯を削るメリットイメージ

満足できる仕上がりをキープするためには、歯を削って矯正をするほうが効果的な場合も多いです。歯を削ることに抵抗がある方も、メリットを知ると納得できるかもしれません。

本項目では、インビザラインによる治療過程で歯を削るメリットを解説します。

抜歯を回避できる

インビザライン矯正で歯を削る最も大きなメリットは、抜歯を回避できる可能性があることです。歯並びを改善するスペースを確保するために、抜歯が必要なケースも珍しくありません。

しかし、健康な歯を抜歯すると、顔全体のバランスや噛み合わせに影響を与える可能性もあります。また、問題のない歯を抜くことに抵抗がある方もいらっしゃることでしょう。

インビザラインで歯を削ることで、抜歯のリスクを減らせます。健康な歯を残したまま、自然な歯並びを手に入れられるでしょう。

全体的にバランスがよくなる

インビザラインで歯を削ることで、全体のバランスや審美性がよくなり美しい仕上がりになります。上記でも触れたように、歯を削る処置をすれば歯並びが整いやすく、歯の大きさや形がそろい、ブラックトライアングルを改善できます。

インビザラインは目立たない矯正装置であることから、審美性を重視する方に特に人気です。歯を削れば、理想的な歯並びへと仕上がりやすいでしょう。

後戻りのリスクが減る

インビザラインで歯を削ることで、治療完了後の歯並びが安定し後戻りのリスクを軽減できる場合もあります。後戻りとは、矯正治療後の歯並びが元の状態に戻ることです。矯正治療後に歯並びが悪くなったり噛み合わせが悪くなったりし、場合によっては再治療が必要です。

歯槽骨に十分なスペースがない状態で無理やり歯を並べると、歯全体が押し合い後戻りのリスクが高くなります。インビザラインによる治療中に歯を削ることで、十分なスペースを確保できるので歯が押し合うリスクを避けられます。

そのため、後戻りの可能性を抑えやすくなるでしょう。

インビザラインで歯を削るデメリット

インビザラインで歯を削るデメリットイメージ

インビザラインで矯正をする治療過程で歯を削ることは、満足できる仕上がりを目指すための効果的な方法です。

しかし、いくつかの注意点もあるので、理解した上で治療を進めることが大切です。本項目では、インビザラインで歯を削るデメリットについてまとめました。

確保できるスペースには限界がある

インビザラインで歯を削っても、必要なスペースが十分に確保できるとは限りません。個人差がありますが、エナメル質の厚さは約1.5mm〜2mmです。歯を削る際は、エナメル質にダメージを与えないために片側0.25mmほど削ります。

多く削りすぎると、痛みを感じたりしみたりするだけでなく、虫歯のリスクも高まります。削る量に限界があるため、症状によっては削っただけではスペースを確保できない可能性もあるでしょう。

特に、重度の症例では、抜歯の必要も考えられます。

削った歯は元に戻せない

上記でも触れたとおり、エナメル質にダメージを与えないことを考えてごく少量を削ります。

しかし、削る量は少なくても、健康な歯を削ることに抵抗を感じる方もいらっしゃるでしょう。また、一度削ったエナメル質は元に戻りません。万が一削りすぎたときには、歯と歯の間に隙間が残ったり知覚過敏になったりする可能性もあります。

一時的に刺激に敏感になる

インビザラインで歯を削る際は、麻酔は使用しません。削る量が少ないので痛みを感じることは基本的にありませんが、人によっては圧迫感を伴ったり出血したりすることがあります。

また、削った際の刺激で、一時的に過敏になる方もいらっしゃいます。削った直後は、熱いものや冷たいものなど、酸性のものは避けたほうがよいでしょう。歯科医院によっては、フッ素塗布をして対策する場合もあります。

歯を削るタイミングは?

歯を削るタイミングイメージ

インビザラインでの矯正治療中に歯を削る際のタイミングは、歯並びの状態や治療計画によって異なります。コンピューターによるシミュレーションを元に、歯科医師が全体的な状態を考慮して判断します。

一般的には、次のタイミングで歯を削ることが多いでしょう。

  • 歯の移動を始める前に削る
  • 歯の移動を始めてから削る
  • 矯正の最終段階に削る

歯を並べるためのスペースを確保する目的で歯を削る場合は、基本的に歯の移動を始める前に削ります。スペースを確保してから歯を移動させれば、スムーズに医療が進むからです。

上述しましたが、削った歯を元に戻すことはできません。そのため、矯正治療を始めてから微調整する場合もあります。

また、歯の形やバランスを整えるために、矯正治療の最終段階で歯を削る方もいるでしょう。

歯を削る方法

歯を削っている様子

インビザラインでの矯正で歯を削るときは、一般的に専用の紙やすりを使って手で削ります。場合によっては、切削器具を使用することもあるでしょう。

削る前は、歯の表面をきれいに清掃して汚れやプラークを除きます。また、削った後も研磨して滑らかに仕上げるため、違和感はほとんど残りません。

どの歯をどのくらいの量削るのかは、コンピューターのシミュレーションを元に歯科医師が決定します。

まとめ

マウスピースを持っている女性

今回は、インビザラインで歯を削る目的や方法について解説しました。インビザラインで矯正治療を行うときに、歯を削る処置が必要になるケースは珍しくありません。

歯を削ることにより、歯を並べるのに必要なスペースを確保したり、歯並びを安定させて後戻りのリスクを減らしたりできる可能性があります。

しかし、エナメル質にダメージを与えないために、歯を削る量には限界があります。症状によっては、削るだけだと治療に必要なスペースを確保できないこともあるでしょう。

その場合は抜歯が必要となるケースもあります。また、削った歯は元に戻せないこと、一時的にしみる症状が現れる可能性があることなど、デメリットも理解する必要があるでしょう。

不安な点は何でも相談し、納得した上で治療を受けてください。

インビザライン矯正を検討されている方は、京都市伏見区にある「ひらうち歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、一般歯科だけでなく小児歯科や矯正歯科、審美歯科の診療も行っています。診療案内はこちらネット予約も24時間受け付けておりますので、ぜひご活用ください。

電話する ネット予約