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コラムcolumn

インビザラインは痛い?痛みの原因と正しい対処法を紹介

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インビザラインは、アライナー(マウスピース)をつけるだけで、歯並びが整えられる人気の治療法です。
ワイヤー矯正のように、歯を動かすために一気に力をくわえないので、痛いと感じることは少ないといわれています。
しかし、窮屈感や圧迫感など、人によっては多少痛みを感じることがあるかもしれません。
この記事では、痛いと感じる6つの原因と5つの正しい対処法を紹介します。
どのくらい痛いのかにも言及していますので、インビザラインを検討している方はぜひ参考にしてみてください。

インビザラインは痛いのか?

インビザラインは、従来のワイヤー矯正と比べて、痛みの少ない治療といわれています。
ワイヤー矯正では、歯を動かすためにワイヤーをきつく調整するため、歯の移動に伴う痛みを避けることはできません。
また、ワイヤーやブラケットなどのデコボコした部分が、頬や唇に当たることも理由の1つです。
その点、インビザラインは歯を動かすために一気に力をくわえないので、歯の痛みを感じることは少ないといわれています。
しかし、歯が動く時には窮屈感や圧迫感、歯が覆われている違和感などによって、多少痛みを感じることは仕方ありません。
治療を中断するほどの痛みではありませんが、この痛みは歯が動いているサインといえるでしょう。

インビザラインが痛い6つの原因

インビザラインが痛いと感じるのは、主に6つの原因が考えられます。

①歯が圧迫されている時

インビザラインは、アライナーで歯に継続的に力をくわえることで、歯並びを整える治療法です。
歯を圧迫することで、歯の根の周りにある歯根膜がひっぱられ、歯槽骨(顎の骨)が変形し徐々に歯が移動します。
そのため、アライナーを初めてつけた時や交換時など、歯の動き始めが1番痛いといわれています。
アライナー装着後2~3日は痛いと感じるかもしれませんが、歯が動くことで段々落ち着くことがほとんどです。
顎の骨にしっかりと支えられている歯に力をかけて移動させようとしているので、少なからず痛いと感じることは仕方ないといえるでしょう。

②アタッチメントが当たる時

アタッチメントとは、歯の表面につける突起物のことで、マウスピースと歯をしっかり密着させ、より効率的に歯を矯正するのが目的です。
アライナーをつけていれば、アタッチメントが覆われるので痛いことはありません。
しかし、アライナーを外して食事する際や着脱時に、アタッチメントが頬に当たって痛いと感じることがあります。

③アライナーが変形した時

アライナーは、デコボコした部分のないなめらかな表面なので、口の中を傷つけにくい形状です。
しかし、変形したアライナーをつけると、粘膜を傷つけ、痛いと感じることがあります。
アライナーが変形する主な原因には、アライナーを噛んで装着することや無理な力をかけて着脱することなどです。
ケガにもつながりますので、アライナーに損傷がみられる場合は歯科医師に診てもらうようにしましょう。

④歯が後戻りしてしまった時

インビザライン矯正は、アライナーを1日22時間装着することを前提に、治療計画を立てています。
そのため、装着時間が短かったり、アライナーの装着を忘れてしまったりすると、歯が後戻りしてしまうことがあります。
歯が後戻りした後に、久しぶりにアライナーを装着すると痛いと感じるかもしれません。
歯の痛みだけでなく、治療を計画通りすすめるためにも、きちんと装着時間を守るようにしましょう。

⑤食事で噛み合わせた時

インビザライン矯正中は、食事で噛み合わせた時に痛むことがあります。
これは、歯が動くことで、歯の周りの組織が敏感になることが原因です。
私たちが食事をした時の噛み応えは、歯ではなく歯の周りにある歯根膜によって感じています。
そのため、噛み応えのあるものや硬いものを噛むと力がかかり、痛いと感じる原因になります。
アライナーを初めて装着したときや交換時は、様子をみながら食事するようにしましょう。

⑥顎間ゴムをつけた時

顎間ゴムとは、上下の歯にゴムをつけて、噛み合わせや顎の位置をコントロールするものです。
2~3日は痛みを感じることがあるかもしれませんが、時間の経過とともに落ち着くので様子をみましょう。

痛い時の正しい対処法

インビザラインの治療中に痛いと感じた時の、正しい対処法を5つ紹介します。
ご自身でできる対処法もありますが、痛みが長く続いたり、アライナーに変形がみられるようなら、早めに歯科医師に相談するのがよいでしょう。

①やわらかい食べ物を食べる

アライナーによって歯が圧迫されると、食事の時に痛みが出やすくなります。
そのため、硬いものや噛み応えがあるものは避けるようにしましょう。
インビザライン矯正中は、やわらかく煮込んだ料理や麺類、卵料理がおすすめです。

②ワックスの使用

アライナーを外した際にアタッチメントが当たって痛い場合は、歯科矯正用のワックスを使って、アタッチメントをカバーする方法がおすすめです。
歯科矯正用ワックスは、やわらかい粘土のような形状で自分で着脱でき、体に害もないので安心して使用できます。
アライナーをつけていれば、アタッチメントが覆われるので痛むことはありませんが、アタッチメントが当たり続けると口内炎の原因にもなります。
口内炎は1週間ほどで自然に治ることがほとんどですが、同じところに何度もアタッチメントが当たると治りづらい傾向にあります。
アタッチメントによって口内炎がなかなか治らない場合は、1度歯科医師に診てもらうとよいでしょう。

③ヤスリの使用

お口の中は敏感なため、少しの出っ張りでも痛いと感じてしまうことがあります。
アライナーの縁が舌や頬に当たって痛い時は、ヤスリをかけて、出っ張りを丸めるとよいでしょう。
ただし、ヤスリで削りすぎると、アライナーが変形してしまうかもしれません。
歯が正しく動かない原因にもなるので、自分で調整するのが不安な方は歯科医師に相談しましょう。

④痛み止めを服用する

アライナーを初めて装着した時や交換時、顎間ゴムをつけた時などは、歯が圧迫されるので、歯が痛いと感じるのは仕方ありません。
そんな時には、痛み止めを服用して様子をみてみるのがよいでしょう。
痛み止めは、担当の歯科医師に処方してもらうか、市販のものでもかまいません。
ただし、市販のイブプロフェン系鎮痛薬(ロキソニンなど)は繰り返し服用することで、歯の移動を遅らせてしまう可能性があります。
市販の痛み止めを服用するのが心配な方や、痛み止めによる胃痛が心配な方は、歯科医院で処方してもらうのがよいでしょう。

⑤歯科医師に診てもらう

インビザライン矯正中に痛いと感じるのは、さまざまな原因があります。
歯が移動していることによって痛い場合は2~3日すれば徐々に収まりますが、長引くようなら何かトラブルが起きているのかもしれません。
アライナーの調整やアタッチメントの研磨が必要か、アライナーが変形がしていないかなど、痛みの原因を突き止められるのは歯科医師だけです。
インビザライン矯正中に痛いと感じたら、我慢せずに早めに相談するのがよいでしょう。

まとめ

インビザラインは、アライナーを何枚も装着・交換することで、歯並びを整える治療法です。
ワイヤー矯正のように、歯を動かすために一気に力をくわえないので、痛いと感じることは少ないといわれています。
しかし、窮屈感や圧迫感など、人によっては多少痛みを感じることがあるかもしれません。
インビザライン矯正で歯が痛いと感じる原因は、歯が圧迫されている時やアタッチメントがひっかかる時などが考えられます。
そんな時には、痛み止めを服用する、やわらかい食べ物を食べる、ワックスを使用するなどで対処するのがおすすめです。
歯が圧迫されたことによる痛みは2~3日すれば段々収まりますが、長引くようなら注意が必要です。
アライナーの調整やアタッチメントの研磨が必要か、アライナーが変形してないかなど、痛みの原因を突き止められるのは歯科医師だけです。
インビザライン矯正中に痛いと感じたら、我慢せずになるべく早く相談するのがよいでしょう。

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